地平線まで行ってくる。

記録あるいは忘備録。時には検討事項。

Coinhive 議論不足なのに摘発って・・・。

 意図しない広告で端末のリソースを消耗するのも、意図しない仮想通貨マイニングでリソースを消耗するのも、不快だ。ついでに言うと、新聞のエロ広告も不快だ。個人的な感想を言えば・・・。

 Coinhive設置サイトにアクセスして得られる読み手の利益(=その記事を読ませていただく)に対して法外な利益を得たわけでもなさそうだし、不正に常駐させるような動作もないらしい。メモリーリークとかブラウザ側の問題やスクリプトのバグとかで重くなることはあるかもしれないけれども・・・それはどんなサイトでも発生しうる。

 サイトのどこかに仮想通貨マイニングするとお断りを掲載すれば合法という*1のならば、まずは啓蒙活動をするべきで、ウイルスに類するような不正なものかどうかを十分に議論せずに逮捕というのは勇み足ではないか。社会的な損失が大きく、緊急回避的に摘発していくというものであれば理解はできなくもないが。(それでも事後に法的根拠の議論は必要だろう)

 記事を読もうとリンク踏んだら全面広告がドカンと出てきたり、半透明で間違ったクリックを誘発させる広告の方がよっぽど不正に感じる。そちらも是非びしっと摘発してほしい。違法なダウンロードサイトに掲載されている広告も。著作権法違反を助けているのだし。(簡単じゃないでしょうけれども・・・)

 

 広告でもマイニングでサイトの収益。どちらが効率がいいんだろう。不快な広告表示なしで記事が読めるなら、それはそれであり。そういう可能性のある方向に進んでほしい技術。と、IT関係者でもなんでもないが、思うのでありました。

 

www3.nhk.or.jp

www.itmedia.co.jp

www3.nhk.or.jp

doocts.com

 

高木浩光@自宅の日記 - 懸念されていた濫用がついに始まった刑法19章の2「不正指令電磁的記録に関する罪」